東京デンタルフェスティバル2023のご視聴にお申込みいただき、誠に有難うございます。皆様方におかれましては、日頃から「お口の健康」に対して、大きな関心を持たれていることでしょう。私ども、歯科医療に携わる一員として大変、嬉しく思います。

本イベントは2015年から始まり、今年で9回目を迎えます。全国（47都道府県）からご参加していただいており、本年も皆様にご参加いただきたく、オンラインライブ配信での開催となりました。「よい睡眠は健・口・から～専門家からのアドバイスですぐにできるセルフケア」をテーマとして、講演とシンポジウムを通してお役に立てる情報を伝えることができればと考えております。

さて、お口の中を清潔に保つことは、感染症予防等にも効果があると言われています。ご自身のお口の中をいつも診てくれる「かかりつけ歯科医」に日頃から相談して、毎日の口腔ケアにぜひ努めてください。「かかりつけ歯科医」は、むし歯だけでなく、全身への影響（糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎等）が大きいとされている歯周病の予防や治療にも重要な役割を果たしています。また、今日、我が国における死因の第一位である「がん」に対しては、がん手術前後におけるお口のケアが予後にも良好な結果をもたらすと言われています。こうしたことから、今後、より一層「お口の健康」の重要性が増していくものと考えられます。

昨年までは、コロナ禍ということで感染対策に気を配っていましたが、今年の5月からは新型コロナウイルス感染症の分類が5類となり、コロナ禍以前の日常に戻りつつあると思います。そんな中で、今まで以上に活発に行動されている方も多いことと思います。毎日を活発に行動するためには、やはり疲労回復、すなわち毎日の睡眠がとても大切なのですが、実は睡眠と歯科には大きな関わりがあります。しかしながら、このことは、まだ一般に知られていないようです。

本日の講演では、日本睡眠歯科学会の理事長であります外木守雄先生から「ストップ　ザ　イビキ－閉塞性睡眠時無呼吸症に対する歯科の役割」をテーマとしてお話しいただきます。また、元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんから「口腔ケアと睡眠の質で毎日を明るく元気に過ごす方法」をテーマとしてお話しいただきます。以上のように、盛沢山の内容となっておりますので、ご自宅等、視聴可能な環境でご覧いただき、有意義な時間をお過ごしください。

東京都歯科医師会では、今後も都民の皆様に対し、ライフステージに沿った様々な歯科保健事業を提供し、都民のお口の健康の向上によるフレイル予防といった健康寿命の延伸に直結する歯科保健事業を推進して参ります。今回ご視聴いただく皆様方にとって、本イベントが全身の健康管理の一助となり、益々ご健勝に過ごされますことを祈念し、挨拶といたします。